STUDIO

いつもの朝のお散歩

あれっ、急にこんな看板が、、、。

ここはずっと、外国大使館員や日本赴任した外国企業社員の家族が住んでいた家だ。
左側のスロープから車で乗り入れ、そのまま屋根付きの玄関前まで行けるので、雨に濡れずに乗り降りできる。

いつか、ビッグになったらこれくらいの家に住まなければな、、と、ノエルに言い聞かせながら前を通っていたのだが、なんと、スタジオになってしまった。

スタジオと言ってもいろいろある。
撮影スタジオ、録音スタジオ、ビデオ編集スタジオ、CGスタジオ、、、、、。
町内には考えてみると他にもいろんなスタジオがあるので、これが何のスタジオなのか断定が難しい。
（電柱からの引き込み線の大きさを見れば、撮影スタジオはすぐわかるが、最近は地下から引き込むパターンもあるので、判別がむずかしい）

そういえば、私自身も我が町内のスタジオでよく仕事をしていた。
撮影でも、録音でも、編集でもよく使った。

楽曲の録音の時など約束の時間になると、三々五々、ボーカルやバックコーラスのお姉さんたちが自転車に乗って集まってきて、自分のパートがOKになると帰って行くという光景がよくあった。
町内に住んでいるアーティストが多く、交通機関や時間の心配もなく仕事に集中できるというメリットは大きかった。
私も歩いてスタジオに入り夜遅くというか朝早くまで頑張っていたことを思い出す。

二昔前はスタジオ用に鉄筋の建物を建て、それぞれの目的によりお決まりのパターンの構造で展開されているものが普通だったが、最近は、このように庭付きの一軒家をリフォームしてスタジオにするケースが多くなった。
経済的なのかもしれないが、中で作業するクリエイターやアーティストにとっては、この環境のほうが過ごしやすいかもしれない。
カリフォルニア近辺のスタジオも随分前からそのようなところが多かったが、日本も変わってきたようだ。