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オーバーブッキング [日常]

一昨日米国のユナイテッド航空がオーバーブッキングしたため警備員が乗客を強制的に降機させたというニュースを見た。
その乗客はスタンガンを打ち込まれ口から血を流しながら機内の床の上を警備員にひきづられながら外へ出されている我が目を疑うショッキングな映像。
ニュース映像は、同乗していた別の乗客がスマホで撮影しネットへ流したもののようだ。

オーバーブッキング、つまり航空会社が座席数より多く予約を取ることなのだが、このオーバーブッキング自体は米国のみならず日本やその他どの国の航空会社でも普通に行われていることで珍しいことではない。
今までのキャンセル率実績から予約システムが自動的に予約を受け付けて、キャンセルを見越して最終的に搭乗率100%に近づくようにするため、空港で搭乗間際にこのような事態が発生することがある。
日本では、オーバーブッキングが発生した場合は大体1万円ほどをもらって次の便などへ変更する人を募っている。
募集のアナウンスがあると我先にとカウンターへ走っていき現金をもらうサラリーマンをよく見かける。
搭乗する便を遅らせるだけで、その日の飲み代がもらえるということで手をあげる人もいる。


米国でも同様のことが行われていて、今回は4万円で提示されたが誰も手を上げないため8万円にホテル代、食事券という条件を出したが、誰も手を上げなかったそうだ。
米国の国内法で、そのような時は航空会社は、乗客を下ろす権利があり、航空会社から依頼された乗客は降機しなければならないと定められている。
今回のケースは、これにあたり、法に従って対処された。
ユナイテッド航空から指定された今回の乗客(アジア系医師)はちゃんと予約して料金を支払い搭乗したので、なんで降りなければならないのか、、とその理不尽さに激怒したため、警備員が呼ばれて強制的に連れて行こうとしたが暴れたためスタンガンが打ち込まれた。
乗客は口から血を流して床を引きずられて降機させられた。
これらの行為は米国の法律に準じて粛々と勧められたのでなんの違法性もない。

飛行機に乗るということは、このような条件を承諾して搭乗するということを覚悟しておくべきということか。
ただ、降りるべき乗客をどのようにして選んだか?ということだが、ユナイテッド航空はコンピュータが無作為に選んだと主張している。

利用頻度が高いマイレージ会員や優良顧客は除かれているのではという声もあるのだが、ユナイテッドはそれらを否定している。

このように、オーバーブッキング自体は特別なことではなく普通に行われていることで、私も何回も経験した。

因みに、一般的に、国際線も国内線もではビジネスクラスのようなランクから満席になる傾向にある。
ニューヨークやロサンゼルスから東京行きの太平洋路線でもビジネスクラスから満席になる。
「お客様、誠にもうしわけございませんが、オーバーブッキングのためにファーストクラスへお席を移っていただけますでしょうか?」と私も数回言われたことがある。
そのような時は、「はい、構わないですよ」とそそくさと身の回りの私物をまとめてワンランク上のファーストクラスへ移動する。
しかし、上位クラスの座席に余裕のない場合エコノミークラスでは逃げ場がない。
降りるしかないのである。

今回の処置は、多くの方々には信じられないだろうが、法律に背いた乗客が悪いのであって,
法に従って対処したというユナイテッド航空の判断にもとづいたことになる。
しかし、そもそもこの騒ぎの原因を作ったのはユナイテッドなので一義的にはユナイテッドに過失があるように思う。

なんとも歯切れが悪い事態が発生したことは確かで、このようなことは非常に稀有な事象だ。
搭乗前の待合室等でなんらかの対応ができなかったのか??
と思うのだが、この後は米国当局の動きを見守るしかない。

下記は、このニュースの直後に米国のConservativePunkに掲載された風刺動画だ。
面白かったので紹介しておく。


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