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タワーマンション 住民総会 [日常]

今回の複数の台風により、観測史上初の降水量を記録したエリアが多発した。
多分、これからもこの様な状況が常態化すると思われる。
箱根では1,000mmを超える降水量だったが、未だに山から溢れて道路などに流れ出してくる水が止まらない。
こんな雨量は聞いたことがなかったが、温暖化した地球環境の新たなステージの幕開けなのだろうか?

そんな中、雨の内水氾濫で地下にある配電設備が浸水し、停電が続いているタワーマンションがニュースに出ていた事例は多くの国民が知ることとなった。

建設会社によるとまさかの想定外だった様だが、福島の原発も同じ様に低い位置にあった電気設備が浸水して電力を失った。
全く同じだと言ってもおかしくない。
特に、ハザードマップで浸水の恐れがあるエリアで地下に電源設備がある建物はそのリスクが非常に大きいということはこれからも容易に予測できる。


高層マンションなどでは、電源を失うとエレベーターは止まり、階段での上がり下がりを余儀なくされるし、マンション内は電動ポンプで配水しているため水道も出なくなる。
冷暖房も使えなくなる。
さらに、タワーマンションなどは防火の観点からガスを使わずオール電化のところが多い。
つまりライフラインである電気、(ガス、)水道、インターネットを喪失するため、生活も困難な状態に陥り、そこでの生活ができなくなるケースが多い。

先日、そんなタワーマンションの住民総会の様子が紹介されていたが、皆さんどういうわけか、管理会社に対しクレームを言っているのには驚いた。
早くエレベーターを直せ、、水を早く出せ、、クリーニング代はどうなる、はたまた、ホテル代やタクシー代は領収書を出せば出るのか?
補償はどうなっているのか?

まあ、お聞きしているととんでもない質問が飛び出していた。

集合住宅の管理は所有者が組合を作り自分たちで管理していくもの(一軒家の場合はその所有者が独自で管理)。
全員が当番で分担するもよし、いろんな形態があるが、一般的にはその業務全般を管理業務を行いたい会社に業務委託して代行させる場合が多い。
その費用は、各部屋の床面積に比例して所有者が負担する。
したがって、管理会社は住民がやるべき仕事を代行しているお手伝いさんにすぎず、そこに文句を言っても何も解決しない。

ホテル代やタクシー代が必要であれば、住民全員で相談してどう負担するかしないのか決めれば良い。
復旧までの費用補償が必要なのであれば、常日頃から保険に加入するなどの手を打っておくしかない。
組合で加入するのか、個別に加入するのか、、組合で加入するのであれば住民で相談して決めるしかない。
その様な判断は管理会社は行わないし、ましてやマンションの建設会社などは全くのお門違い。

そんな様子を拝見していると、自分たちがどの様な条件下で生活しているのか、日頃支払っている費用はどの様な目的で使われているのかを理解していない方々が多いのではということが浮き上がってくる。

被災した方々が多くおられる中不謹慎かとは思いつつ、この様なことを痛切に感じさせられたため書かせていただく。






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LargeKzOh

 拙宅から里山越しに北東を望むと見えるタワマン所在地は、暴れ川である多摩川流域にあって本来は田畑でありました。
 そこへNECさん工場が進出され、他所へ引っ越しされた後に超大手不動産会社によって建設整備された所で、経緯をご存じ無い方々がお住まいで、その殆どが都内通勤者です。
 購入/引っ越しの際、ご指摘リスクは一滴も考慮されてはいなかったと想われます。
 全くの同感です。

by LargeKzOh (2019-10-23 21:37) 

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