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国民祭典と祝賀御列の儀 [日常]

天皇陛下即位に伴いあらゆる行事が粛々と進められている。
一昨日は、国民が天皇即位をお祝いする 国民祭典が皇居前広場で行われた。
その中で演じられた 奉祝曲 組曲 「Ray of Water」は心を動かされた。
第一楽章は オーケストラ
第二楽章は 辻井伸行氏のピアノ独奏
第三楽章は 嵐による歌唱

辻井氏のピアノは素晴らしかった。
第三楽章は Journey to Harmony というタイトルで、
作詞は脚本家の岡田惠和(おかだよしかず)氏
作曲、指揮は、作曲家の 菅野よう子 さん

お二方ともNHKドラマなどを担当したり、菅野さんはCMやゲームの音楽を手掛けるなど、映像をイメージさせる楽曲作りで、今風のクリエイターと言っても良いだろう。

その歌唱を 嵐が担当するということで、非常に考えられた組み合わせのように感じる。
(歌唱はSMAPではなく嵐で良かった)

天皇皇后両陛下の前で演じられたこの奉祝曲は非常に良かった。

かつて英国のエリザベス女王の前でビートルズが歌った時、私は大きな衝撃を受けたが、今回の第三楽章の歌唱はそれとオーバーラップさせる気がしてならなかった。
その中の歌詞で

君が 笑えば 世界は 輝く
誰かの 幸せが 今を 照らす
僕らの よろこびよ 君に 届け

なんとシンプルでわかりやすい詞と曲にまとめられたことだろう。
思わず目頭が熱くなる、、、。

この祭典は国の行事として実行されたが、誠に良い内容だった。


HDDisk.jpg翌日は、 祝賀御列の儀
英語で言うと 祝賀パレード。
朝から快晴で絶好のパレード日和、周到に準備されたようで終始恙無く進行し良かった。

思い起こせば、天皇陛下が皇太子であられた時、独身時代から1993年のご成婚までの記録を、当時最高画質であるハイビジョンで記録しておきたいということから、恥ずかしながら私が企画制作を担当させていただいた当時が思い出される。(一般家庭では観ることができなかった頃)
宮内庁との打ち合わせから、撮影、編集、そして両陛下への試写とかなり時間をかけて制作した。
特にパレードの撮影は、希少だったハイビジョンカメラの台数が足りず、世界中の放送局や制作会社に販売したカメラを購入先のご好意で借用して東京に集めてパレードを撮影したという綱渡り。

皇太子さまと雅子さまへの完成試写の時は、警視庁が皇居から品川駅前のオフィスまで全ての信号を青にして、厳重に護衛されたご一行が、我々のいるオフィスの地下駐車場へ一直線で来られた。
確か12〜3分で来られたと記憶している。

その時が最初で最後になるかと思うが、ご挨拶をして作品の説明をさせていただいた。

この写真は、後日、家庭用に販売したハイビジョンレーザーディスクのジャケット。
今後、貴重な映像資料となることだろう。

あの時のパレードと、今回のパレード。
時代の流れがオーバーラップし、一般にも普及したハイビジョンテレビ中継を見ながら、しみじみ感無量の時間を過ごすことができた。

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しん

仕事でろくにその際の事を見てませんでした。
今日、この日に組曲をNetで聞かせていただきました。
日本の精神がうまく表現され、現代的な表現も取り入れられた
素晴らしいものと、あらためて知りました。

寛さんのお仕事の事も、垣間見させて頂き(映像を拝見した訳ではなく。)、素晴らしいと思うと同時に、身が縮む緊張を感じています。

大事にしたい事柄です。
by しん (2020-01-01 16:45) 

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