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なまはげ [日常]

先日の ブラタモリは秋田だった。
ずいぶん前になるが、仕事で伺った事があるので懐かしい風景だった。

その中で出てきた なまはげ のお話し。

私が未就学児だった 5〜6歳頃、憂鬱な事が2つあった。




一つは出産する事
今から思うと笑い話だが、当時私は全ての人間は大人になると子供を産むと思っていた。
出産は苦痛だと聞いていたので、将来のことを思うと、本当に辛かった。
しかし、出産は女性だけのものだとわかり、本当にホッとした思い出がある。

もう一つは、なまはげ。
毎夕見ていたNHKの「こどもニュース」で、複数のなまはげが出刃包丁を持って「泣く子はいねえかぁ〜〜」と言いながら家の中に乱入してくる様子を見てからは、我が家に なまはげ がきたら、親は助けてくれるだろうか?とか不安で不安でたまらなかったが、後日、なまはげは東北地方(秋田)の行事であることを知り、天に昇るように安堵したのが今でも鮮烈に思い出される。

この二つの出来事が、幼少期本当にホッとしたこととして忘れられない。

この なまはげ だが、今回のブラタモリでよく理解できたので更にスッキリした。

まずこのなまはげだが、毎年大晦日に秋田地方で行われる神事なのだそうだ。
なまはげ自体は、無病息災、家内安全の神様で、毎年大晦日になるとこの世に出てきて各家をおとづれるとのこと。
乱入後は、(神様なので)そのお宅で出されたお酒や御馳走をいただいて、次のお宅へ移動。

余談だが、最近はなまはげさんも高齢化が進み、なり手が少ないそうで、外国人にお願いする村もあるとのこと。
その場合、言葉が不自由なので、言葉数を少なくして大変なのだそうだ。

次にその語源だが、
昔家の手伝いをせず囲炉裏の横に寝っ転がって肘枕を長いことしていると、囲炉裏の熱で腕の一部分が赤くなってくる。
その赤くなった部分を「なもみ」と呼ぶそうだ。

なまはげ はその なもみ を切り落とすために出刃包丁を持ってきているらしい。
そのことを「なもみはぎ」と言い、それが長い年月で変化し、なまって 「なまはげ」となったようだ。
暖かい囲炉裏横でだらだらせず、勉学に勤しみ、家の手伝いをしないと なもみを包丁で剥がされてしまうというように秋田の方々は幼児教育をされているとのこと。

あれが神様だったのか、、と思ってしまいそうだが、その言われやルーツを知ると先達の興味深い思考の世界を垣間見るような気がしてくる。


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