セールス電話

ずいぶん前の話になるが、前職のサラリーマン時代、どこでどう調べたのか、いろんなセールス電話が会社に指名でかかってきていた時がある。

通常の外部からの電話であれば、会社の代表電話番号の受付オペレーターから転送されるのだが、この手の電話は、公開していない内線の個人番号へ直接かかってくるのですぐに判別できる。

何らかの名簿を入手してかけてきているようで、福岡市内のマンション投資やワンルーム経営の話は大体、出身大学等の卒業生名簿から。
一般的な投資や金融商品の話であれば、流出した会社の社内電話帳から。

かかってくるとすぐに何を見てこの番号を知ったか聞いてみる。
すると正直に、社内電話帳を購入したと答えてる相手が多い。
どこで買ったか？と聞くと、大体、新橋か新宿。
どうもこの辺りに名簿を売り買いする業者がいるようだ。
いくらで買った？と聞くと、それだけは勘弁してくれと言う。
多分業者から硬く口止めされているのだろう。
そんなこんなで、相手が肝心のセールスをする前に、こちらから説教して終わらせていたが、忙しい業務中のためいい迷惑になっていた。


しかし、会社の電話帳を外部に売る輩がいるわけで、これは背任行為。
社内には２〜３万人分の社内電話番号が記載されており、年に数回更新発行されていたが、このような事が多発するため、電話帳にシリアル番号を打って、流出した場合、社内の誰に渡したものが流出したかわかるようになった。
しかし、敵もさることその番号を消して販売し始めたようで、その作戦もNG.

その後の、社内のIT化も進み、連絡先はセキュリティのかかった社内サーバーで検索するシステムになった。
この辺りから、社外からの内線へのダイレクトコールは激減した。

最近は外部からの電話はほとんどなくなり、メールでのやりとりが８割〜９割くらいだろうか？
会社の固定電話はもはや不要になるかもしれない。

最近の若い世代は、固定電話自体を知らない世代となりつつあり、入社後、固定電話の使い方講習を行う企業も多い。

人は世に連れ世は人に連れ、、

世の中も相当変わってきたようだ。

コメント 2

ほぼ同年代に福岡市で青春した千葉在住のちょっとだけ早い年金生活者です。名簿図書館、新橋駅西口徒歩5分辺りにありましたね、当時、業務上の調査のために数回ですが訪問した記憶ありまして、雑居ビルの一室にはありとあらゆる名簿が常備されていてビックリ。おっしゃる通り、社内電話番号表も色々ありましたけど、流石に自分の会社の番号表までは完備されてはいませんでしたね。さて、当方にも転勤先の事務所に電話があった記憶ありまして、新聞に掲載される出身校記事の名刺広告のセールスが主だったのですけど、本当、どうやって転勤先を調べたのか本当に不思議でしたね。あの名簿図書館、個人情報管理が異常に強化された現在はどうなっていることでしょうかね、
by C180 (2019-12-07 05:39) 

C180さん

コメントありがとうございます。
そうでしたか、新橋　名簿図書館　とは、ネーミング的にはおさまりが良いように聞こえますが、裏を返せば個人情報販売店ですよね。

by kan (2019-12-12 10:43)