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D1DX [HAM]

ウクライナの話題が続くが、いい機会なので関連した話題を、、。

2017年あたりから、D1DXというコールサインのアマチュア無線局が電波を出し始めた。
正規無線局であれば、国際電気通信条約で全世界加盟国のアマチュア局のコールサインはルールに沿ってアサインされている。

しかし、この D1 というコールサインは、どこの国にもアサインされていないし、使用は当然認められていない。俗に言うアンカバー(Under Cover)。
違法無線局ということになる。

電波を出している局は、ドネツク人民共和国から電波を発信していると言っている。
ドネツクというと、ウクライナのドネツク州においてロシアへの編入を求める親ロシア派武装勢力が2014年に武装蜂起して実効支配し一方的に「独立」したと宣言している地域。
世界中のアマチュア無線局などの無線局は電波を出す国から正式に許可された局とのみ通信することができるので、相手局がこのようなアンカバー局の場合、交信すること自体も違法行為となってしまう。





このドネツクからの電波発射が毎日続いているが、この勢力のプロパガンダということなのだろう。

似たような話で、数年前、竹島から韓国のコールサインで電波を出す局があった。
常設ではなく、韓国本土から移動して電波を出していた。

島根県という日本国内で韓国の無線局が日本国のライセンスなしで電波を出すので、これも違法局ということになる。
電波行政を管轄する総務省からは、竹島からの違法局とは交信しないようにというアナウンスが出されていた。
これもドネツクと似たような例だろう。

そうなると、北方領土は?ということになるが、北方領土からはロシア政府が正式に認可したアマチュア局がロシアのコールサインで現在も電波を出しているが、これも厳密に考えると難しい。
外務省は、パスポートを使って北方領土へ渡航しないようにと叫んでいるが、総務省は、私が気がつかないだけなのか、何も規制されていないようなので多くの日本の局は交信している。
これってどうなのだろうか?
改めて当局に確認してみたい。

タグ:ドネツク
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