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坂本龍一さん [日常]

shajiten-img400x400-1280993263i7vkgi80535.jpg坂本さんが3月28日に逝去されたとの知らせを聞いた。
2014年頃だったか、、中咽頭癌が見つかったと言う話を聞いて以来、折りあるごとにどうされているのかが気になっていた。
時々テレビなどで散見するにつけ、回復されたのか、、とも思っていたが、樹木希林さんの時もご自身の癌のことを公表されて以来長い期間活動されていたので、この二人のことがいつもオーバーラップしていた。
中咽頭癌は5〜6年後緩解したらしいが、その後、直腸や肺へ転移し手術を重ねながら3月28日に至ったとのこと。

坂本さんとは前職時にかなりお世話になったので、感慨深いものがこみ上げてくる。


この写真は、1988年6月 ニューヨークのビーコンシアターで行われた坂本さんのライブアルバム「NEO GEO」。
懐かしのレーザーディスク版。
当時、私は映像のプロデューサーとして、近い将来の大画面高画質時代に備えて、オリジナル映像は、当時世の中になかったハイビジョン で収録していた。

その頃、会社では新しいコンセプトの楽器を製造して事業化できないかというプロジェクトがあり、当時の上司が坂本さんに助言・協力してもらいながらの試作を重ねていた。
その上司の紹介で、映像作品の制作も並行して進められたという経緯もあり、複数の映像作品を残すことができた。

「NEO GEO」ってどういう意味なのですか?
と坂本さんに尋ねると、neo geograph つまり 「新しい地」という意味だという。

「現在の地球には国境があり、それぞれが国益を追求するために様々な問題が発生している。
音楽は世界共通の言語として国境なんか関係なしに誰もが自由に享受し楽しむことができる。
これは僕の地球音楽の第一歩なのです、、。」
ということで、沖縄の古典音楽を歌っているネエネエズのお姉さんたちやシンセサイザー、ドラム、ギター、ピアノなどでその時代や国籍を超えて地球音楽を構成したのがこのライブ。
志や主張が強いほど音楽からのメッセージも強く洗練されたものになるのかなぁ、、と思わされたものだ。
このコンサートの前後でもいくつかのドラマが繰り広げられたが、ここでは長くなるので控えておこう。

私事で恐縮だが、私の新婚旅行でシドニーのホテルに到着し、ハーバーブリッジを見ながら部屋のFMラジオのスイッチを入れた瞬間流れ出したのが、Merry Christmas Mr.Lawrence (戦場のメリークリスマス)だった。
坂本さんの曲の海外での浸透度もさることながら、現実の一コマの中にもかかわらず、計算された映画音楽のように流れてきた事実に驚きを覚えたが、これも神様のお導き、、、とスピリチュアルな理由に落ち着かせざるを得なかったので、今でも鮮明に脳に刻まれている。

話が横道に逸れてしまったが、坂本さんは、
常に地球を俯瞰し、その自然環境保全、自由と平和、そして子供たちの将来を考えながらの生き様だったように感じられる。

あらためてご冥福をお祈りする。

R.I.P.

タグ:坂本龍一
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