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国指定登録有形文化財 [日常]

IMG_1517.jpg国の文化審議会が 旧 九州芸術工科大学 (現 九州大学芸術工学部)の建造物を 国指定登録有形文化財として答申した。
これらの建造物は、1970年 香山壽夫氏が設計したもの。

「フライパン」の愛称がある中庭を囲んで建ち 「壮麗な広場景観をつくる」とされており、
広場を取り囲む配置やコンクリート造りで左右対称の幾何学的造形などが、後の施設整備の規範となり、キャンパスに統一感をもたらした。
と評価。

私ごとになり恐縮だが、この写真の建物の5F 右から2番目の窓付近が、私の学生時代の研究室。
ここで卒業研究を行い卒業論文を作成した。

<写真:西日本新聞から>


因みに論文のタイトルは 「視覚神経系における色覚機能のシミュレーション」。
内容は、色覚異常を持つ人はどのように見ているのか、脳内の色覚機能の演算過程を電子回路に置き換えてテレビカメラとカラーディスプレーで第三者が見て確認できるようにしたもの。
それまでは色覚検査表などの印刷物を見せて色覚が正常かそうでないかを判断していたが、電子回路で再現できるようになると、異常の程度が定量的に数値化できたり、あるいは、交通標識などの色使いの色指定をより多くの人が判別できるような色指定にできるようになったり、色を使う多様な分野で活用貢献できるようになる。

本学には医学部がなかったため他大学医学部の先生からのアドバイスや本学担当教授のご指導で卒業までこぎつけることができた。
その後、電子通信学会で発表後、現在は国会図書館にマイクロフィルムで保管されている。

話が、本題から少々逸れてしまったが、この写真やニュースに触れて学生時代のことが一斉に思い出される。

このフライパンと呼ばれている広場で学園祭の各種イベントも行われた。
ユーミン(荒井由美)が多摩美術大学の学生でまだほとんど無名のシンガーソングライターとして、「ひこうき雲」を発表した頃、このフライパンの真ん中にアップライトピアノを置き、「ひこうき雲」を歌ってもらったこともあった。

まだまだいろんな思い出があるキャンパスだが、このような有形文化財に指定されたということは心から本当に嬉しく思う。





ひこうき雲

ひこうき雲

  • アーティスト: 荒井由実
  • 出版社/メーカー: Universal Music
  • 発売日: 2000/04/26
  • メディア: CD



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