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戒厳令 [日常]

2024年12月3日午後11時頃、韓国の尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領は「非常戒厳」いわゆる戒厳令の発出を宣言した。

戒厳令は、国民が直接選挙で選んだ大統領が、国会と地方議会、政党、デモなどの活動を禁じ、すべての報道と出版を軍が統制するというもの。
大統領の一存で、民主主義国家を一瞬でこのような専制的な体制に変えることができるという劇薬のようなシステム。

私は翌朝そのニュースに接して知ったが、その時はすでに解除後であったため、寝ている間に何が起こったのだろうかとキツネに摘まれた気分になった。

韓国の戒厳令はかつて40年ほど前だったろうか軍事政権化の時に発出されたことを思い出す。
したがって、今回は戦争でも起きたのか、、、と思ったがそうではなく、国会での内政コントロールができなくなった末ということになろうか。
それに対して戒厳令とはちょっと違う気がするが、、、。

しかし、奇跡的とも思われる非常に不思議な展開になったこともさらに驚かされる。

まず、戒厳令下で機能と権限を失ったはずの国会議決というものは法律的に無効のはずなので、戒厳令解除議決はあり得ないし、法律に違反した議員は逮捕されてもおかしくない。ということになる。

更に、その議決案を ユン大統領 がすぐに承認して、5時間後の午前4時にあっさりと戒厳令を解除した。
この判断は大統領なので、これは法的に有効となる。

この顛末はいったい何なのだろうか?
理解に苦しむ。

権力者の法体系の解釈次第で民主主義体制は簡単に壊れる可能性を持っているということなのだろう。
隣国の火事として見るのではなく、我が日本を顧みて権力者の動向を今以上に見極めなければならない。




タグ:戒厳令
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