土曜日の朝、東北で大きな地震があった。
マグニチュード7.2といえば相当強い地震だ。

地下深くの固い岩盤に非常に大きな圧力が加わると、強い電界が発生するという現象が確認されている。
ぐ~~~っ、とものすごい圧力が加わりだすと壊れる直前まで電界を発生させる。
ライターの圧電素子なども同じ原理だ。
阪神大震災の時も、新潟の時も、その他大きな地震の時も同様の現象が確認されている。

この強い電界が発生するとどうなるのかというと、その上空に突発的な電離層を形成させる。
この電離層は、上空100Kmあたりにできるので、我々が通常スポラディックE層と呼んでいるものと同じものになる。
(通常、電離層は太陽黒点、太陽風、などの太陽活動によって左右されている)
このスポラディックE層(Eスポ)が発生すると、超短波も反射させるため、いつもは聞こえない数100~数1000Km離れた遠くのFMラジオが聞こえたり、遠く離れたTV放送局同士が混信したりする。

逆に言えば、この種の電離層が発生している時は、地震の前兆の可能性も高いということが言えるかもしれない。

イオンが変化するため、途中、大気中にある雲の形成にも変化を生じさせることも考えられる。
地震雲がでたという話も、ある意味説明がつく。

そういえば、池や川に棲む生物が騒ぎ出したり、いなくなったりするというのも水が地面に接しているため、水の中の生物は、より敏感に電流として感じるのかもしれないし、鳥は磁界の微妙な変化を敏感に感じて方角を理解し飛ぶが、電界が急に変化すると当然磁界も急に変化するため、鳥達は一斉にどこかへ逃げ出す行動になる。
そのほかの動物も敏感に磁界の変化を感じるのかもしれない。
そう考えるといままでの動物の行動の変化がすべて科学的に説明できる事になる。

土曜日の朝はいつものように無線機のスイッチを入れ、あちこち聞いていたが、7時〜8時頃、超短波である145MHzで、通常は聞こえない韓国ソウルの信号がここ東京で聞こえてきたのである。
よほど強烈なスポラディックE層が出ているんだなあ、、、。と思っていたがその後1時間ぐらいして、地震の横揺れが伝わってきた。

この地震と電離層の関係は正確に証明されてはいないが、現象として必ず発生しているため、なんらかの法則性が導かれるかもしれない。
地震予知は、地面の下の観測も重要だが、はるか上空の高層観測もあわせておこなうと、精度も向上するような気がする。