- 日常
これは、RGB三管式(撮像管三本で一組)のブルー用の撮像管。
レンズを通過した光はプリズムによってRed Green Blueの三原色に分光され,
それぞれの光をこの撮像管が受け取り、電気信号に変換する。
走査線が1125本という現行NTSC方式(525本)の約2倍の走査をするため、そのビームは非常に細く繊細なため、カメラを置く位置の地磁気で撮像管内の電子ビームが影響を受ける。
そのため、移動するたびにRGBのレジ合わせをおこなっていた。
これは高精細撮像管の宿命とも言える。
現在では民生用カメラや場合によっては携帯カメラもハイビジョンレベルで記録できるようになった。
この20年で大きく進化しやっと市民権を得たというところだろう。
黒澤監督やハリウッドの映画製作でも使用されるようになり、最近ではかなり多用されている。
まさしく成人式だ。
この土日、家でごろっとハイビジョンテレビを見ていると、ふとこんな走馬灯が回りだした。
当時、夢見た近未来の様子が今現実のものとなった。
子供を育て終わり、社会に旅立たせた親の心境がオーバーラップしてくる。
ああ、感無量。