先月から大々的な宣伝が続いていた 「踊る大捜査線 THE FINAL」 が今日から劇場公開される。
近年の映画業界の傾向は、公開までの宣伝プロモーションへの出費が増加傾向にあること。
ハリウッド映画でも、日本公開前にかなりの出演者やスタッフを日本に送り込みTV、ラジオ、雑誌、新聞、ネットなどのパブリシティー活動を精力的に行うのが常道になってきた。
ものにもよるが、映画制作費に匹敵する宣伝広告費を投下して公開に臨むのも多くなってきた。
もっとも、それらを合計した金額より興行収入のほうが大きいと踏んでのことなのだろう。
今回の 踊る も、最後と言うだけあってプロモーションへの気合を感じる。
もともと、フジテレビの刑事もの番組として15年前にスタートしたが、キャスティングと音楽の構成が絶妙で、刑事もののあらたな領域を創ったと言ってもよいだろう。
15年前のテレビ番組がスタートしたころの出演者は当然皆若い。
このファイナルに至っては、皆さんプロの刑事、警官もそうかもしれないが、出演者たちも15年かけて、それなりに成りきった感がする。
風貌と言い、表情たち振る舞いと言い、一味違うようになった。
製作がフジテレビジョンというメディアそのものなので、オンエアでのプロモーションは安く?できるのも大きなメリットだろう。
これが、映画会社や出版会社だったら、更に厖大な電波媒体料を計上しなければ同等のことはできない。
私企業が公の電波を占有し販売できるということは鉄道会社と同じような、ある種特権と言ってもいいだろう。
その特権をフルに使って映像販売ビジネスをおこなっているわけだ。
しかし、その一方、その公の電波の使用料はそれなりの多額の金額が総務省 総合通信局へ毎年税金のように支払われている。
出力10KW以上のTV放送局は毎年3.5億円位、通信衛星局は3,000~9,000万円程度、
因みに、我々アマチュア無線局は電波使用料300円(昔は500円だった)を国(総務省)へ毎年支払っている。
日本のアマチュア局は約44万局なので、毎年1.3億円
国の収入は、日本中のすべての無線局からの徴収なので、昨年度の総合計は 676億9200万円 だったそうだ。
これも形を変えた税金のようなもので、政府の貴重な財源となっている。
電波を使うほうは、まあ、それなりの排他的使用権を行使しているので、高速道路料金を払うのと同じような感覚 (と言ってしまえば語弊があるが) なのかもしれない。
話は大きくそれてしまったが、
この 踊る もこれだけ毎日プロモーションされると、次第に洗脳されてくるようで、
我が家の家人たちも、見に行きたくなった、、と言い出すようになった。
見事に 踊ら された ようだ。