- 日常
私が子供の頃、地方(福岡以外のエリア)へいくときのお土産は大体
ひよこ か 鶏卵素麺 か 鶴の子 か にわか煎餅 が定番だった。
その中でも、ひよこ が最もポピュラーだった。
創業120年 ひよこ本舗 吉野堂 といえば、ほとんどの福岡県民が知っていたし、現在もそうだ。
東京でショックを受けた後、色々調べると、
1964年 東京オリンピック開催時に 東京でもひよこ を売ろうと福岡から進出したらしい。
その後、東北新幹線開通後 東京銘菓ひよこ として販売したものだから、東北の方々は福岡のお菓子であることをほとんどの人が知らないようだ。
最近知ったが、福岡では毎月14日、15日が ひよこの日だそうで、いろんなキャンペーンが行われている。
季節毎に福岡限定商品があり、季(とき)ひよこ 博多 として売られている。
この 栗ひよこ は 「秋 季ひよこ」 博多 と包装紙に印刷されている。
やはり限定品は博多だな、、と思っていたが、なんと、
東京限定品があることを本日知った。
東京も福岡(本社)も同じ経営者がマーケティングを行っており、これをエリアマーケティングというのだろうか、当の住民たちは自分たちだけの ひよこ と思い込んでしまう。
生まれたひよこが初めて見る物を親と思うことをインプリントというらしいが、
まさしく地を行く商売。
エリア住民は見事にインプリントされている。
うちの奥さんは、東京生まれの東京育ち。
このひよこを買うときもお互いに故郷を想う懐かしさで買ったようで、東京銘菓だと硬く信じ切っている。
我が家でもこの論争は永遠に平行線が続いている。