- 日常
話は大藤から逸れたが、この大藤は国の天然記念物に指定されている。
小さな神社の境内全体が藤棚に覆われていて、さらに隣接する国道を越えて矢部川まで及ぶ鉄骨の藤棚まで広がっていて、藤棚の下を国道が走っている。
境内に入ったところに團伊久磨さんのパイプの煙記念碑が建っていた。
何だろうと近寄って見てみるとこんなことが書いてあった。
團伊玖磨のエッセイ「パイプのけむり」(1969年)
巨大な藤は,それこそ一年間ぎりぎり一杯に蓄えたエネルギーを一時に送らせたのように,数十米四方に,花又花を溢れさせていた。大きな株から伸びた龍のような太枝は節くれ立ち,苔を付け,神社の境内一杯の藤棚に花の房を下げる一方,神社と矢部川の間を通っている道路の上に作られた相当な距離の間の鉄骨の棚をも花で覆っていた。それは,まさに薄紫の饗宴だった。藤棚の下には縁日が出て,子供達が遊び,其處此處に花茣蓙を敷いて酒を酌み交している大人達も居た。
このエッセイが発表されたおかげで、黒木の大藤は、いきなり全国区になったため、その記念碑を建てたとのこと。
團さんとは33年位前にお会いしたことがあるが、その10年くらい前にこのようなエッセイを書かれていたことになる。今回訪問するまで全く知らなかった。
まあ、動けば動く程いろんな発見があるものだ。
小さな神社の境内全体が藤棚に覆われていて、さらに隣接する国道を越えて矢部川まで及ぶ鉄骨の藤棚まで広がっていて、藤棚の下を国道が走っている。
境内に入ったところに團伊久磨さんのパイプの煙記念碑が建っていた。
何だろうと近寄って見てみるとこんなことが書いてあった。
團伊玖磨のエッセイ「パイプのけむり」(1969年)
巨大な藤は,それこそ一年間ぎりぎり一杯に蓄えたエネルギーを一時に送らせたのように,数十米四方に,花又花を溢れさせていた。大きな株から伸びた龍のような太枝は節くれ立ち,苔を付け,神社の境内一杯の藤棚に花の房を下げる一方,神社と矢部川の間を通っている道路の上に作られた相当な距離の間の鉄骨の棚をも花で覆っていた。それは,まさに薄紫の饗宴だった。藤棚の下には縁日が出て,子供達が遊び,其處此處に花茣蓙を敷いて酒を酌み交している大人達も居た。
このエッセイが発表されたおかげで、黒木の大藤は、いきなり全国区になったため、その記念碑を建てたとのこと。
團さんとは33年位前にお会いしたことがあるが、その10年くらい前にこのようなエッセイを書かれていたことになる。今回訪問するまで全く知らなかった。
まあ、動けば動く程いろんな発見があるものだ。