数日前、車に乗っていると何か視線を感じた。
目の前の大型車の荷台から、見慣れた顔がこちらを見ているではないか。
ブタさん移動中 ゆっくり走ります!! と書かれている。
昨年は
馬輸送車のことを書いたが、今回はブタさんだ。
ブタさんだぁ、、と認識したのはいいが、よくよく考えると、これから彼らを待っているのは屠殺場だろう。
そこでお肉に変わるはずだ。
あと数時間後のことを思うと、妙に切なく、胸が痛くなる。
ブタさんもよくよく見ると可愛いものだ。
ペットにしてもいい感じだ。
ああ、余計なことを考えれば考えるほど情が湧く。
次の交差点で別れ別れになったが、この日はあのブタさんの眼差しが忘れられなかった。