- 日常
ヨーロッパ中世の城壁とまでは行かないが、簡単にには乗り越えられない石垣だ。
かつて鎌倉時代、元が日本を占領しようと攻めてきた時に、鎌倉幕府が全国の武家に命令分担して作らせたもの。
かなりの距離があるが、現在、そのままの形で残っているエリアも数多く存在しており、ここ生の松原ではほぼ原型のまま保存されている。
当時、この防塁の向こう側に日本の鎌倉武士たちが、戦後の褒賞を期待してずらりと並び、元軍とこの前で戦った。
通常、それまでの日本での戦(イクサ)は、勝ったほうが負けた方の領地を褒賞としてもらうということが伝統的に行われてきていたため、イクサのインセンティブは十分に保たれてきた。
しかし、今回の敵は初めての外国。
最終的には、博多湾に浮かぶ元軍の船舶が台風(神風)で沈没して、戦いは終わったが、ほとんどの武士たちは、初めての外国との戦いで疲弊した鎌倉幕府からその恩賞をもらうことができなかった。
その後、疲弊した鎌倉幕府は衰退、室町時代を経て、日本国内は戦国の世を迎えることになる。
そういう意味では、日本の進路に大きく影響を与えた出来事だったと言える。
そうか、帰ってビールでも飲もうね。
「ぼく、トマトジューしゅ」
はい、そうしよう、、、、。