数年前、ビルなどの中でAMラジオが聴きにくいということから、AMラジオ各局はその補完放送ということでFM波での放送が認可された。
最近では、かなりのラジオ局がFM波も併用して放送している。

その流れの中で、今度は、大きなアンテナメンテナンスなどが必要な中波AM放送の維持管理コストがラジオ局の経営を圧迫しているということで、2028年までに比較的経費が安いFM放送へのシフトが決まった。
完全に切り替わるまでは、全国のラジオ局はFM放送がメインでAM放送が補完放送になる。

いつぞやのアナログTV放送から地上デジタルTVへの移行が思い出される。
しかし、NHKは放送法でAM放送とFM放送の実施が義務付けられているため2028年以降でもAM放送も継続させるようだ。
あとは、受信端末の切り替えが大きな課題として残る。
これらAM局の新しいFM放送での周波数帯域は、以前アナログTV放送が使っていた90〜100MHz付近だが、カーラジオや携帯ラジオも新しい機種は対応し始めているが、意外と現行のFM機器では受信できないものが多い。
しばらくはAM放送とFM放送を並行して続けるらしいが、いずれにせよ最終的には民放各局はAMからいなくなると思われるので、車やポケットラジオなどでAMラジオを聞くことができなくなる。

2028年は今年から数えると7年後か、、、。
光陰矢の如し、、時が経つのは意外と早いので、折りあるごとに車や家の中のラジオ機器については、FM移行(新しい周波数帯を受信できるようにすること)を忘れないようにしたほうがいいだろう。