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当世 オリンピック選手気質 [日常]

バンクーバー 冬季オリンピックが終了した。
長かったようで短かった。
選手たちも昨日あたりから帰国してきた。

我が家もご縁でバンクーバーのお土産をいただいた。

今年、特に気になったのが選手たちがオリンピックに臨む姿勢。
皆さん、試合前にインタビューすると『楽しみます』と言う。

この傾向は、2000年シドニーオリンピックの時に、マラソンの高橋尚子さんが、『楽しんで走りました』と言ったのが私にとっては最初の経験だったような気がする。
あんなにつらいマラソンを楽しんで走るなんていうことがあるのだろうかと、かなり新鮮に感じた。
新しい日本人が出てきたものだと思ったものだった。

あれから10年、今回のオリンピックではかなりの数の選手が言い出した。
ここまで揃ってくると、これは教育なのか、選手団結成時に仕込まれたのか、勘ぐってしまう。

東京オリンピックのとき銅メダルをとったマラソン選手がもう走れないと数年後自殺したことがあったが、果たして今回の選手たちのインタビューを聞くとどう思うだろう?

確かに、楽しんでいい結果がでるのであればそれなりにいいのかもしれないが、普通は、頑張るぞお、、とか、金メダルをとるぞ、、とか思ってトップを目指して臨むのではなかろうか?
結果、メダルを取れなくても、楽しませていただきました、、、でいいのだろうか?
何か釈然としないものがある。

こうなると、『参加する事に意義がある、、、』か?

クーベルタン男爵は「自己を知る、自己を律する、自己に打ち克つ、これこそがアスリートの義務であり、最も大切なことである」とも語っている

石原慎太郎さんが今回の結果に対してかなり過激な発言をしたが、あれは極端な考え方で論外だが、やはり選手の姿勢が気にかかる。


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ECY

この「楽しんで試合に臨みます。」というのは、私たち?背中に代表という看板を背負っている選手にとっては、すごいプレッシャーを感じて試合に臨まなくてはいけないのですが、いい成績を残すにはリラックスしたほうが良いので(選手によってはプレッシャーがいい成績つながる人もいます。)、約30年程前から、「練習は試合のように緊張して、試合は練習のようにリラ ックスして臨むように。」と言っていました。
 その言葉が、今変に誤解されているようです。
 選手にとっては1番良い結果を残したいので、自分なりに1番良い精神状態を作る作業です。中には周りの雑音をカットするために試合直前まで音楽を聴いて、平常心を保つように心がけている選手もいます。やはり背負っているものが大きいほどプレッシャーも大きいと思います。
by ECY (2010-03-04 00:27) 

kan

なるほど、そのようなマインドセッティングをしているわけですね。

それはそのように心の中で思っていればいいかと思います。
外向けには、がんばりますとか、期待にそえませんでしたとかなどと挨拶すべきではないかなあ。

要は、国民の期待を受けている訳ですから、楽しませていただきました、、、は無いかと思います、、、ましてや、国の費用で参加していることもありますよね。

私の考えが古くなったのかなあ?
by kan (2010-03-04 23:22) 

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