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合理的配慮の提供 [日常]

先日何の時だったか、この 合理的配慮の提供 という言葉を聞き、一体どういうことなのだろうかと思い詳細を調べて下記の概要を知ることができた。

2021年に障害者差別解消法が改正され、2024年4月1日からは事業者も合理的配慮が義務化される。
努力義務から義務へと変更し、すべての事業者に合理的配慮の提供が求められるため、企業も対応が必要となる。

この合理的配慮、、だが、内閣府のホームページによると、
「合理的配慮とは、障害のある方が日常生活や社会生活で受けるさまざまな制限をもたらす原因となる社会的障壁を取り除くために、障害のある方に対し、個別の状況に応じて行われる配慮をいいます。
 典型的な例としては、車いすの方が乗り物に乗る時に手助けをすることや、窓口で障害のある方の障害の特性に応じたコミュニケーション手段(筆談、読み上げなど)で対応することなどが挙げられます。」

とのことで、今までは努力義務であったが、この4月1日から義務になる。
全ての事業者は、過大な負荷にならない範囲で対応しなければならない。
罰則はないが、対応しないことが続いた場合、担当大臣から説明を求められたり報告書の提出を求められ、それに応じなかった場合は、報告書未提出に対して各担当省庁での罰則規定に従うことになる。



この前テレビを見ていたら、足が不自由な東欧の若い女性が紹介されていた。
子供の時怪我をして足が不自由になって以来、家に閉じこもるようになりほとんど家の中で生活するようになったとのこと。
その国では障害者は外へ出て動き回ることができないため、ほとんどの障害者がそのような人生を送っているそうだ。
彼女は自宅内での生活で日本のアニメや音楽に興味を持つようになり、いつかは日本へ行ってみたいと思うようになった。
幸運にもお姉さんが日本人と結婚して日本で生活しているということもあり、思い切って日本のお姉さんのところへ遊びにいくことになった。

空港から、電車やバスなどの乗降、公共交通機関、トイレ、歩道の点字ブロック(日本人が発明した)、ホテルや食堂での対応、、行く先々で障害者のことを考慮したものになっていることに気がつき驚いたそうだ。
ショッピングも自由にでき店員さんの対応も自然に接してくれる、、など今まで体験したことがない自由に活動できる世界だったそうだ。
彼女が言うには、世界でこれほど考慮されしかも自然に当たり前のように設計された国はないと言う。
そう言われると確かに日本はそうなのかもしれない。

今までは、その対応は努力義務であったが、4月から義務となる。
まだまだ未熟だと思うが、
自治体や企業、各種事業体での配慮が更に向上していくことを期待したい。


タグ:障害者
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LargeKzOh

 老生は ”逆” と言っても良いかもしれない体験談を聴いたことがあります。
 それは、傷害と言う程では無い歩行困難者であった知人が米欧(但し欧=西欧)へ海外観光旅行へ出向いた場合、同行者の歩調に合わせるために車椅子利用した所、何処でも/何でも最優先に扱われ、恐縮する程だった・・・と言う事でした。
 これを聴いた老生は次の海外旅行時には車椅子利用で・・・なんて不埒な考えを起こした事もありました。
 あらゆる意味で社会的弱者も常人同様の普通行動/普通扱いされる仕組みが根付いて欲しいと(この歳になると余計に)そう想います。
by LargeKzOh (2024-02-28 15:36) 

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