標準電波

最近日本北部の電波時計がおかしくなったという話を聞き出した。

よくよく調べてみると、電波時計が使用している電波を発信している送信所が電波の発射を停止したためということがわかった。





日本には、西日本、東日本それぞれに標準電波の送信所があり、強力な電波を発信している。
今回停止した送信所は、東日本の福島県の大鷹鳥谷山山頂付近にある　おおたかどや山標準電波送信所。

福島の原発から２０Km圏内にあり、避難指示のため送信所の職員が避難するために電波を停波せざるをえなくなった。
これで、国内の標準電波は佐賀県福岡県県境のはがね山送信所一カ所のみとなり、すべての電波時計は佐賀・福岡からの電波を頼るしかなくなった。

この電波は１０００Km程度が実用範囲なので、東北北部から北海道の電波時計は正確に動作しなくなる可能性が高い。

原発事故で時計が狂い出すという、なんとも想定外の影響だ。
因に、標準電波はセシウムの放射周期を基準に動作しており１７０万年に１秒しか狂わないという超高精度。

そういえば、茨城沖の魚からもセシウムが検出されたな、、。（偶然といえば偶然だが、、、。）

今回の地震で地球の自転速度が少し早くなったらしいが、今や時間は原子の力を基準にしているというなんとも皮肉な結果になった。

一日も早い復興を祈るしかない。