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宮崎駿さん [日常]

昨日、CNNで宮崎駿さんのインタビュー番組が放送されていた。
米国でも一目置かれたアニメ監督として評価されているようだ。

日本では、手塚治虫さんをはじめ数々のアニメ作家が活躍されそれぞれの世界を築かれているが、
私は、その中でも宮崎さんには尊敬の念を持っている。

インタビューの中で、作品から戦争反対や核廃絶などの主張を感じられるが今後どのような主張をされるのか?という質問に対し、宮崎さんは、『主張なんてものは作品の形や作り方でどうにでもなることで、そんなことは大した事ではない、私は、人間の深層心理の入り口を気づかせたい、感じてもらいたい』と回答された。




なるほど、やはりそうなんだと私自身納得させられた。

また、『私はビジネスしなくてもいい、妙なエンタテインメント性をつけて売れるようにする事など、したくない。これからは、例えば、東京の歴史や自然など教育に使えるものなどをつくっていきたい』そうだ。
なんとまあ、余裕のあるお言葉、、。
私何ぞは、まだ、まず商売(ビジネス)、売れてなんぼの世界から逸脱していない。
はやく、宮崎さんのような言葉を使ってみたいと思っている。

『紅の豚』の加藤登紀子さん歌う、サクランボの実る頃
『思い出ぽろぽろ』のブルガリアンボイス
『魔女の宅急便』の ユーミンの やさしさに包まれたなら
『ゲド戦記』手嶌葵が歌う主題歌 『時の歌』
まだまだあげていけばきりがないが、音楽プランとそれを歌う歌手の起用たるや天才的なものを感じる。

また、光と影の魔術師(と私が勝手に思っている)、男鹿和雄さんを起用した事も素晴らしい事だと思う。

企画、ストーリー、音楽、絵作り、、どれをとっても細部まで考えられて構成されている。

インタビュアー(Annaさん)が、これらの素晴らしい財産を次の世代へ引き継いで、つくり続けて欲しいと言うと、宮崎さんは『私が思うように好きに創っているだけです。これを残そうとか、引き継いでいこうとか、全く思っていません。その時々の人が、思った事を好きなように創っていけばいいのです。』と言われた。

なかなか、蘊蓄のあるおことば、確かに米国ではディズニーが亡くなっても、その意思や遺産を後世のスタッフが引き継ぎ、今もなおディズニーが生きているかのごとくビジネスしている。

これからすると全く逆の生き方といえる。
自立した個人として生きていく、文人、歌人などに相通じる生き方が見えてくる。

たまたま、つけたCNNだったが、良く考えて取材されたいい番組だった。
日本の放送局、特に昨今の民放プロデューサーはどうなのだろう?と痛切に思った。



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紅の豚 動画

宮崎駿さまの作品 支持する
by 紅の豚 動画 (2011-11-24 12:19) 

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