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日本一静かなカフェ [日常]

数日前、NHKを何気なく見ていたらたまたまこの番組に遭遇。
思わずのめり込んでしまった。

JR中央線 国立駅(くにたち)に昨年新しいスターバックスができた。
このこと自体はよくある話だが、そのスタッフ全員が聴覚障がい者。
つまり耳が聞こえない障がいを持った方々によって運営されているとのことだった。

そもそものきっかけは、聴覚障がいを持ったOさんは、銀行に就職したが、元々接客業に憧れていたこともあり、銀行をやめてスターバックスのアルバイト店員として働き出した。
Oさんは水を得た魚のように活躍し、その後すぐに正社員として登用された。
Oさんは聴覚に障がいがあるにもかかわらず、何の問題もなく業務でき、お客様の評判も良いため、会社に対し聴覚障がい者によって運営される新規店舗の開設を提案した。
スターバックス社側は何のためらいもなく、その提案を受け入れ国立駅店のオープンが決まった。
スターバックス社は障がい者採用も積極的に行いさらにジェンダーフリーの会社になるという方針の会社なので、会社の方針通りのことだったようだ。


NHKはその開設準備室設立から人材採用、そして研修の様子まで克明に記録しており、オープン当日の様子も含めて紹介されていた。
お客さんの評価も上々で、リピートするお客さんがどうどん増え素晴らしい店舗になった。
お客さんによると、手話は英語や日本語のような言語の一つなので、そのように理解すると何の違和感もなくコミュニケーションができる。逆に手話を覚えてもっと会話を楽しみたいと思うようになった。
というような意見が非常に多かった。
確かに、パリやニューヨークに行って現地の言葉が不自由でもコーヒーを買って飲むことはできるだろう。
お客さんは、数回店舗を訪れると簡単な手話とジェエスチャーで好きなものをオーダーできていた。
その時対応するスタッフの笑顔が素晴らしい。
真に心の底から出てきた喜びのような素晴らしい笑顔。
これが本当の接客業なのだなぁとつくづく感じさせられた。

働いているスタッフ等は、今までの人生でいろんな辛い思いをしたり、苦い思い出がたくさんある方も多かったようで、今の仕事に命をかけています、と言われる方もいて、仕事に対する真剣な意気込みや態度、姿勢が見るだけで伝わってくるようだった。

店内は笑顔と安らぎそして優しい空気に包まれ、国立市の方々だけが特別なのかなぁ、、とも思わせるくらい素晴らしい空間が出来上がっていたが、たまたま国立だったからで他の地域にあっても同じような空間ができるに違いないと思いたい。

日本一静かなカフェ  そして  
日本一暖かなことばで語り合えるカフェ

気がつくと目頭が熱くなっている自分に気がついた。
何だか、嬉しくなった。



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