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GEのビジネスモデル [日常]

GEといえば航空機のエンジン製造販売で知られているが、そのGEが新しいビジネスモデルで動き出したらしい。
それは、なんと『エンジンの推進力を販売する』というもの。
最初は、何それ??と思われそうだが、推進力のみを売るのである。


航空機についているエンジンの所有はGE社のものということなので、航空会社は一番厄介で手のかかるエンジンのメンテナンスをする必要がなくなる。
航空会社側はそれに関わる人件費や整備コストがなくなる。
この契約条件として、GE側はその航空機の運行実績や運行内容など運行に関わるデータを全て航空会社と共有するということ。
GEはこの集まったビッグデータから、どのような時にエンジンに負荷がかかったり燃料を消費したりするのかなど、今後のエンジン開発に反映させることができる。

GEは航空機からのデータにより、推進力の使用量のみを航空会社に請求する。
航空会社は、一度この蜜の味を味わったらもう抜け出せなくなるそうで、電気代と同じような感覚でこの契約を継続させるとのことである。

エンジンもクラウド感覚かぁ

自家用車も推進力使用量にすれば本体価格が安くなるかなぁ??


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LargeKzOh

 今では切り離されましたが、GEには素材開発部門もあって、”先取り” した高機能材を世に提供していた時期もありました。
 現役時代、自分はその ”後追い” 開発した経験がありますが、GEの先験的な考え方に驚くばかりでした。
 ご紹介のコンセプトにも驚かされます。
 GEは経営状態は芳しく無いとの報道もありましたが、”推進力” 営業とは苦し紛れから生まれたコンセプトなのか、それとも将来には当たり前になっている考え方なのか、とても興味があります。
 同時にどうしてこのようなコンセプトが我が国で生まれないのか・・・についても。
by LargeKzOh (2018-11-17 12:37) 

kan

そうですか、いろんなチャレンジがあるのですね。

推進力販売については、今までのエンジンの販売売上がなくなるのと、航空機に取り付けたエンジンのメンテナンス責任が発生しますので、契約すればするほど膨大なコストになります。
それらとの収益バランスがどうなるのか?
今後の営業展開が気になりますね。
by kan (2018-11-19 09:41) 

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