世界最古の人類 日本人

人類の進化で大きなエポックといえば、
ネアンデルタール人とヒト（ホモ・サピエンス）が交配していたことと、第３の人類デニソワ人の発見だろう。
この３種は５０万年前に共通の祖先から分かれたと考えられ、ネアンデルタール人はヒトより数十万年前にアフリカを出て主にヨーロッパに広がった。
ネアンデルタール人をヒトが滅ぼして、人類の中でヒトだけが今の繁栄を築いた。

先日、ネットニュースだったかこんな話題が伝えられたので備忘録として記録しておく。

独・マックスプランク研究所のJanet Kelsoのチームは現代人の遺伝子の中に、ネンデルタール人やデニソワ人との交配によって残り続けている「彼ら」の遺伝子をさがしていた。目をつけたのがTLRの遺伝子。


TLR(Toll Like Receptor)は 、細胞の表面にニョキニョキと生えているタンパク質。
免疫で非常に重要な役割を果たす。
最近では、花粉症などのアレルギー反応でも注目されている。

複数あるTLRのうちTLR1とTLR6、TLR10は染色体上に隣接している。
ネンデルタール人やデニソワ人の3つのTLRを含む領域を現代人と比較し、
ヨーロッパ人と東アジア人、アフリカ人など現代人の14集団のこの領域を調べると7つのタイプに分類された。
このうち2つがネンデルタール人由来、ひとつがデニソワ人由来だと判明する。

理論的にはヒトより数十万年先にアフリカを出て、中東を経由してヨーロッパに広がったネアンデルタール人の遺伝子は、アフリカに残った祖先由来のアフリカ人には存在しない。

現代人のTLRを含む領域のゲノム配列を詳細に調べ比較してネンデルタール人とデニソワ人由来だと突き止めた。

実はこのネアンデルタール人由来のTLR1とTLR6、TLR10遺伝子を最も多く持つのが日本人。
どの集団よりも高く、日本人の約51％が持っていることが判明し、日本人が世界最古の人類であることが確定された。

もちろんその周辺国にも薄く存在するのであろうが、その密度が高く、中心になるのが日本国ということになる。
こうやって考えると、
アフリカの人類と日本人は種が全く違う人類ということになり、ヨーロッパ、北米のホモ・サピエンスあるいはそれらがネアンデルタール人と交配した人類の子孫とも異なる人類であるということが言える。

DNAレベルでの違いにはなるが、深層心理や深い価値観等では日本人は明らかに異なったものを持ってるのかもしれない。

コメント 1

　聞きかじりに過ぎませんが、ミトコンドリア＆Y染色体DNAの詳細分析から、アフリカを出立し東方へ出向いた人類の系譜がトレースされてきており、関連して日本人の成り立ちが北方系＋大陸系＋半島系だけでは無さそうで、結構特異的な要素があるそうです。
　何故そうなのかが課題の一つと聴いています。
　ご指摘事項で新たな解釈が生まれれば楽しい。

by LargeKzOh (2018-12-20 22:09)