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令和 (れいわ) [日常]

4月1日 新しい元号が決まり公表された。
「令和」
菅官房長官の話だと万葉集 梅花の宴 の序文からとったという。
梅花といえば、福岡 太宰府ではないか。

天平2年なので、奈良時代 西暦730年1月13日 (当時は旧暦だったので、現代の太陽暦では2月中旬頃だと思われる)大宰府在住の官僚だった 大伴旅人 が催した 花見の宴 に集まった人々が詠んだ和歌三十二首をまとめたものを 梅花の宴と呼んでいるらしい。
梅花の宴.jpg当時の 梅花の宴 を再現した模型。
大伴旅人や山上憶良ら32名が楽しんでいる。
<太宰府展示館より>




その序文は(菅さんが説明していたが)

梅花(うめのはな)の歌三十二首并せて序
天平二年正月十三日に、師(そち)の老(おきな)の宅(いえ)に萃(あつ)まりて、宴会を申(ひら)く。
時に、初春(しょしゅん)の令月(れいげつ)にして、気淑(よ)く風和(やわら)ぎ、梅は鏡前(きょうぜん)の粉(こ)を披(ひら)き、蘭(らん)は珮後(はいご)の香(こう)を薫(かおら)す。
※粉=化粧に使うおしろいの粉
※珮後=綺麗に咲いたあと
※香=雅な方々の身だしなみとして使われたいい香のする煙

県章.jpg当時梅は中国から福岡へ伝わった高貴な花として重宝がられ、太宰府で 梅の花の宴 が頻繁に催されたようだ。
(余談だが、うちの近所にもレストランチェーン 梅の花 があり、時々利用している。)
これは、福岡の県章、梅がシンボルマーク。


話が少々逸れてしまったが、
この序文の中の 月にして と 風ぎ から、令和としたのだろう。
初春の凛とした風が和らぎ始めた頃、梅が咲き、蘭の香りが薫る様子が伝わってくる。

なんとも日本的な素晴らしい世界観。

来月から、令和元年か、、、。

曲水の宴.jpg因みに、これはその時代から約100年程 後になるが、平安時代に始まった同じ太宰府での 曲水の宴(きょくすいのえん)。

梅花が咲き誇る庭のせせらぎの上流より流れてくる酒盃が、自分の前を過ぎる前に和歌を作り、お酒をいただくという雅(みやび)な宴。
現在も毎年3月第一日曜日(初春の令月より少々後か)の梅の季節に太宰府で行われている。
(私もこのような酒宴をやってみたい)
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