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平和とピエロを愛した元ラガーの画家 [日常]

昨年あたりから、各種スポーツの選手権やワールドカップの開催が復活し、やっと以前の活況を呈してきたように感じる。

以前はあまり注目されなかった日本のラグビーも前回日本で開催されたワールドカップの頃からいい展開が続き今年のワールドカップも世界から注目され、話題を提供している。

ラグビーの話題になるといつも思い出すことがある。
私が中学生の時、のちのライフワーク?ともなるアマチュア無線を始めた時のことである。
小遣いをためて、1年かけて部品を集め、自作した無線機で生まれて初めて電波を送信した時に交信した方が「岡部文明さん」という方。
私のログ(アマチュア無線業務日誌)の一行目に今もこのお名前が記録されている。
当時岡部さんは高校生、私にとって生まれて初めての交信だったので鮮明に覚えている。
たまたま同じ校区内にお住まいだったので、いろいろ教えてもらおうとご自宅まで伺った。
するとなんと、車椅子の生活をされており、それまでは高校のラグビー部で活躍されていたことがわかった。
岡部さんは16歳の時、ラグビーの練習中に頸椎を骨折、その後、車いすの生活を余儀なくされたとのことだった。
あれから、50年以上経ってしまったが、折あるごとに、岡部さんはどうされているだろうかとずっと気になっていた。

そこで先日、Googleで検索したところ、、、



なんと、2020年4月 急性肺炎で他界されていたことがわかった。
71歳だったそうだ。

私とお会いした後、絵画と出会い、約50年間、魅了されたサーカスとピエロを描いてきたことがわかった。
テーマが「愛と平和」。

岡部さんはラグビー精神を、そしてサーカスとピエロを、愛していた。生前、こう言われている。
「僕にとって、ラグビーとは、理想郷にたどり着くための、道を切り開くヒントを与えてくれた人生のよき恩人だったと思います。そして、ピエロを見た時、哲学めいたメッセージが僕に伝わってきました。楽しく幸せな空間をつくり、誰をも笑顔にしてくれる。ピエロの願いは、世界の平和なのです」

2020年というとついこの前ではないか、、
同じ市内で活動されていたわけで、私は、なんで行動しなかったのか、今更ながら悔やまれてしょうがない。

検索時に見つけた岡部さんの著書が先ほど届いた。
遅ればせながら、これから拝読させていただき、岡部さんの足跡を確認させていただくことにする。

合掌。



ピエロのボーベとエナの物語

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  • 出版社/メーカー: 書肆侃侃房
  • 発売日: 2019/09/15
  • メディア: 単行本



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