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光る君へ [日常]

NHK大河ドラマ「どうする家康」が先月終了し、今月から 「光る君へ」が始まった。
家康の時代から約600年、時代は遡り平安時代中期。
源氏物語の作者 紫式部 の生涯を描いた作品。
タイトルは、源氏物語の 光源氏 から 光る君 とかけているのだろう。

源氏物語は世界最古の小説と言われており、世界各国語に翻訳されて現在も出版され続けている。
日本古語は日本人でも慣れないとスムーズに判読できないが、最初に国外に紹介した先達の努力には敬服させられる。
英語などに一旦翻訳されると多言語化は一気に進むようで、現代でもその傾向は続いている。
翻訳作業は日本人が行う場合や、外国人が翻訳するケースなども多い。
日本語に堪能な外国人は理解した内容をそのまま母国語等へ表現できるため、オリジナルの世界観が見事に変換される。

最近、注目されている翻訳家で、イタリア出身の翻訳家イザベラ・ディオニシオ(1980年生まれ)さんは、「源氏物語」や「枕草子」「更級日記」「蜻蛉日記」などの日本の古典文学を独自の切り口で解説し、現代の感覚で「超訳」した記事を執筆している。




Wikipediaによると
「ディオニシオさんは、大学生のときに「源氏物語」を読んで感動し、千年前の日本の話なのに「この気持ち分かる!」と思ったそうです。ヴェネツィア大学で日本語を学び、2005年に来日。お茶の水女子大学大学院修士課程(比較社会文化学日本語日本文学コース)を修了しています。
ディオニシオさんは、著書に『平安女子は、みんな必死で恋してた イタリア人がハマった日本』などがあります。」

とのことで、ストーリー自体は、現代でも何の違和感もなく各国で読まれており、素晴らしい日本の長編小説として評価されているようだ。

 私が社会人になって知り合った外国人(アメリカ人)で、カリフォルニア大学バークレイ校で 平家物語 を研究し博士号をとった方がいる。
日本の古典文学には当然詳しく、私は彼から平家物語の素晴らしさを教わった。
全く情けないが、私自身は高校生までの古典教育はほとんど面白くなく、多少の興味はあったが、苦痛でもあった。

そんな領域を外国人が研究しているということ自体刺激的だった。
外国人から日本の古典を学ぶということを経験したわけだが、非常にスムーズに理解でき楽しかった。

日本の文部省教育も何だか、もうひとひねり か ふたひねり 必要なような気がする。



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