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農産物の流れ [食]

先日、帰福した祭、家人からキャベツを買ってきて欲しいとのリクエストを受け、福岡のスーパーにキャベツを買いにいった。

200円、安い!と思って手にしたところ、群馬産だった。
おお〜、こんなところまで流れてきていたのか、、、。



東京都では、随分前から外国から輸入されて販売する食品や農作物の自主的な放射能検査を行っていた。
大体上限300〜350ベクレル/Kgという基準で、それ以上のものは販売できないようにしていた。

ところが最近、政府が国内の放射線量の基準として500ベクレル/Kgを打ち出し、東京都は、ダブルスタンダードになったため、自主的な管制をやめてしまった。

つまり、いままで口にする事もしなかった汚染した農作物も販売されるようになったという、これまた、なんとも危険な状況になってしまった。

国の基準は甘く、500ベクレル/Kgの食品を3年間食べ続けると死亡するという大学の先生もいるが、果たして、正解はわからない。
いままで人類が経験していない領域だからだ。

このような状況のなか、気にならない方々はそのままスーパーで購入し、食しているようだが、気になる方々は、汚染の心配のない産地の農産物を求めて消費するようになった。

各地からお取り寄せしたり、店頭で産地を確認したり、あるいは、西日本や北海道の農産物を専門に扱う販売店なども出現し出した。

必然的にお値段も遠距離になると高くなる傾向になる。
それでも、この傾向は強くなっているようだ。

さきほどの福岡のスーパーのキャベツだが、福岡では、群馬産など一昔前は見かけなかったが、最近は北関東や東北産の物産と一緒に店頭に大量に並んでいる。
福岡の方々はそのような理屈を知ってか知らずか、安いといって購入されているようだ。

逆に、東京では、福岡や熊本の野菜が安心な食材として高値で取引されており、地産地消の全く逆の現象となっている。
特に福岡の糸島地方の野菜はブランドになりつつあり、糸島の農家がインターネットでホームページを開設し、月極で定期発送するなど時流に乗った商売をしている。
糸島の農家は、今年は、作ったものはほとんど売れてここ数年でも収入が大きく増加しているはずだ。

一方、福岡の地元の消費者の皆さんは最近地元の野菜が少なくなったので今年は不作のようだと言っている方も見受けられる。
とんでもない、収穫量は大きく変化はしていない。
かなりの量が関東方面へ流れているための現象だ。

また、キャベツに戻るが、結局私が福岡で購入したのは、北海道産のキャベツ。
群馬産が200円、北海道産が380円だったが、迷わず北海道産を購入し、ハンドキャリーで東京へ持ち帰った。
そのキャベツも随分と長い旅をしたものだ。

たまたま、キャベツだが、あらゆる原材料から食品は作られるため、気になる方は今まで以上に水,卵、牛乳などをはじめとするその材料の産地には注意するようになってきているようだ。




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