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年齢 [日常]

いつもの犬友の方々とお散歩の時にお会いするのだが、犬を基準に会話するため飼い主自身についての情報がそれぞれ薄くなるのは仕方がない。
ある時、犬の年齢の話になり、ところで飼い主は何歳くらいなのだろうということでそれぞれ知ることとなった。
結構年齢のばらつきはあるものの、情報を得ると新鮮な感じがするのも面白い。
その中でまだ40代後半の方がいて、「おっとー 若い!」 と思わず叫んだ。

しかし、考えてみれば、自分が少年だった頃、40歳といえば中年の入り口。
もう人生も盛りを過ぎ、終盤の穏やかな人生を楽しむ世代のように見ていたことをハッキリ思い出す。

昭和40年代(1960年代後半)の大正製薬の中高年のためのお薬 サモンゴールド のTVCMで覚えたのだが、

子曰く、
男女7歳にして席を同じゅうせず。
吾れ十有五にして学に志ざす。
三十にして立つ。
四十にして惑わず。(孔子の時代に 惑 という字はなく 或 だという説もある。"不或=区切らず" )
五十にして天命を知る。
六十にして耳従う。
七十にして心の欲する所に従って、矩を踰えず。

当時は 四十にして惑わず〜 までしか覚えていなかった。
40歳くらいまでしか想像がつかず、それ以上は一括して老年、、。

子供から見たら、そんな感覚だった。
ちょうどその頃父親が、石川達三の「48歳の抵抗」という本を読んで本棚に並べていたので、なんとなく40歳代をそのように意識していたのかもしれない。

話は戻ってワンコ仲間との会話で驚いた私自身は、孔子様から見るともう終盤戦ではないか、、。

人のことには敏感に反応するが、灯台下暗し、わからない(気づかない)のは自分自身だ。

四十八歳の抵抗 (新潮文庫)

四十八歳の抵抗 (新潮文庫)

  • 作者: 石川 達三
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 1958/10/30
  • メディア: 文庫



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LargeKzOh

 何時だったか、真向かいから、ごま塩交じりの頭・眼鏡・白黒ごっちゃのひげ・猫背・杖つき老人がとぼとぼ歩いてくるので "よけよう" としたら向こうも。
 ・・・で気がつきました。 それはショーウインドウに写った己のすがた。
 嘘のようなホントの経験です。
 ご指摘の通り、端から見ると解りすぎる程なのに、イザ自分の事となると皆目わからない・・・歳を重ねると ”ますます” って感じです。
by LargeKzOh (2019-04-20 13:03) 

kan

ドラマのワンシーンのようなおはなしですね。
ドキッとします。

by kan (2019-04-20 21:46) 

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