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お彼岸 [日常]

お彼岸の期間は7日間。
今年の春分の日は20日なので彼岸の中日は20日、彼岸の入りは17日。
最終日は23日の計7日間ということになる。
太陽が真東から登って真西にしずむ日は年に二回、つまり春分の日と秋分の日。
お彼岸も年2回。
このお彼岸の概念だが、その元となる考え方は、サンスクリット語の パーラミター だと言われている。
日本語ではないので音の当て字で 「波羅蜜多(はらみった、はらみた)」と記述されていて、「般若波羅蜜多(はんにゃはらみた)」などと仏教の般若心経でよく出てくる言葉になっている。

この 家政婦は見た ではなく「パーラミター」だが、どういう意味かというと、、。


「完成する、成就する」という意味のようで、迷いのない 悟りの境地 に達することを表している。

日本人はこの概念から川をイメージしたようで、川の向こうを パーラミター である 彼岸(川の向こう岸)。
死んで悟りの境地になると川を渡って彼岸の パーラミター 波羅蜜多 の世界へ行く。
そして、我々が生きている煩悩の世界は 川のこちら岸である 此岸(しがん)と考えた。
多分この川が 三途の川 なのだろう。

これらは、日本独自の自然観や先祖崇拝観によるMade in Japan のオリジナル思想で、亡くなった家族や先祖は時々彼岸に現れて此岸にいる我々と近づくのだとイメージした。
それが、年2回、太陽が赤道上を動き、昼と夜の長さが同じになる 彼岸の中日 だということにした。
これらの時期に先祖供養をすること、あの世とこの世 つまり先祖と私たちが 交流する行事、その場所がお墓ということで、お墓参りをするようになった。

この考え方は先に述べたように 日本独自 のもので、仏教の教えにその概念はない。
仏教では人が死んだら49日で生まれ変わるか、その輪廻転生から外れてしまうかのどちらかしかない。
つまりお墓もないし(火葬して川に流して終わり)、位牌も無い。
それはそれで、非常にすっきりとした生き方?に感じる。

このようなことを毎回お彼岸になると考えるというのも、自分は日本人なんだなあ、、と感じる時節でもある。


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