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箱崎宮 放生会 ほうじょうや (ほうじょうえ) [日常]

今週の博多は、秋祭り 放生会で賑わっている。

先回行ったのは確か学生時代だったからもう30年ぶりくらいだろうか?
テレビのニュースを見て、本日、箱崎まで行ってみた。

放生会とは、今から1,000年位前、戦などでの殺生を思い、生命を大切にしなければならないということを祈願し、そういうコンセプトでここ箱崎宮で毎年おこなわれるようになったイベントだそうだ。
箱崎宮は国の重要文化財にも指定されており昔から官幣大社(神社の最高の社格、戦後廃止)として博多の庶民にも親しまれている。

平日の昼間ということもあり、まだまだという感じであったが、本来は夜がいい。
この参道も博多湾の浜から続いているので、1Kmくらいはあるだろうか、延々と露天や見世物小屋などの出し物を楽しんで、その最後の仕上げで参拝して帰るというプロセスが必須だったような気がする。



箱崎という地名は東京にもある。
交通乗り換えソフトで世田谷の自宅から箱崎を入力すると、東京と福岡のどちらかを聞いてくるから痛快だ。
東京は成田空港行きのバスが発着する東京シティーエアターミナルがある場所だ。
そこがなぜ箱崎と呼ばれたのかまだ調べていないが、今回、福岡の箱崎は、箱崎宮を訪れてそのいわれがわかった。

箱崎宮の祭神、応仁天皇がこの近くの宇美で生まれたとき(西暦200年、奈良や京都の都ができる5~600年前)、その御胞衣を箱に納めて、浪の音が静かな白浜青松の浄地に埋め、標し(しるし)の松を植えたそうだ。
それがこの場所で、その後この地は箱崎と呼ばれ、この松は「標の松」といい御神木として現在も尊ばれている。
 続古今集にこのような歌が詠まれている
 千早振る神代に植えし箱崎の 松は久しき標しなりけり



長く続く参道の終点にこの門がある。
 入り口上に架かっている銘版だが、てっきり箱崎宮と書かれていると思い込んでいたが、今回改めて見ると、敵国降伏と書かれている。
すごいコピーだなあ。
そういえば1300年頃(鎌倉時代)モンゴル(蒙古)が攻めてきたとき、ここで勝利の祈祷をおこなったそうなのでこのようなコピーが掲げられているのかなあと思ってしまう。
さらに、笑ったのは、となりにソフトバンクホークスと福岡アビスパの必勝祈願が並んで架けられていた。
勝負事に効くのかなあ?
毎年、王さんがホークスの皆さんとシーズン開始前に祈願に来ている様子をニュースで見たことを思い出した。
 神社の売店でこの時期にしかない「博多おはじき」と「博多ちゃんぽん(ガラスのビードロ)」を売り出しているが、おはじきは初日で完売、朝早くから並んでいる人だけで終わったそうだ。
展示されている、過去のおはじきを見たが、博多人形の製法で作られた陶器のおはじきにカラフルに年々の風物が書かれた芸術品だった。
博多ちゃんぽんは地元の作家が絵を書いたもので、長谷川法世さんのちゃんぽんはすばらしかった。

久しぶりに思いつきで来てしまったが、次回は、やはり、本番の夜に来てみよう。



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コメント 1

RENT

福岡では“ほうじょうや”と読むんですよ。
by RENT (2008-09-11 14:54) 

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