習性

昨日は、一緒に東京から移住してきた家人が所用で市内中心部まで単独でお出かけして夜帰宅した。

久しぶりの人ごみや雑踏に接して落ち着いたと言う。
帰りの地下鉄も昼間よりかなり混んでいて、東横線を彷彿とさせたらしい。
これも、落ち着いたらしい。

都会育ちの人間はどうもそれが自然のようで、そうでないとなんだか不安というか寂しさを感じるらしい。


そう言えば、昔、東京から長野や山梨の田舎へ仲間と遊びにいって東京に戻ると、東京育ちの友人達は排気ガスが混じった空気を深呼吸をし、「ああ、、東京に帰ってきた、、」とほっとしていたことを思い出した。

コンクリートジャングルや首都高速のガード、そこから覗く灰色の空。
舗装道路の地下鉄の排気口や地下鉄の出入り口から出てくる地下のボワ〜ッとした空気に接してなんとも嬉しそうな、恍惚感を表すのである。

なんだこいつらは、、とよく思ったものだった。

生まれて育った環境がその生物（動物）のすべてであり、その嗜好性や価値観に大きく影響していることが窺える。

かように生まれ育った環境というものは非常に大事なものだとつくづく思う。

特に人間は同じ顔かたちをしていても、その感性や価値観は千差万別。
自分の尺度での一方的な判断や押しつけは大やけどの元となる？！