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5Gのサービスエリア [日常]

鳴り物入りでスタートした第5世代携帯電話サービス 5G(5th Generation)。
中国のファーウェイと米国がその膨大な利益と覇権を争って政治問題と化してきているが、日本も遅ればせながらスタートした。

端末は少しづつ出てきてはいるが、まだまだこれからだろう。
しかし、インフラのほうはどうなのだろうかとDocomoの様子を見てみたのだが、とてもとても今までの携帯に置き換わる状況に至っていない。
CMなどでは盛んに5Gの可能性を謳っているのだが、それらを簡単に享受できる状態では無いような気がする。 特に日本は、、。


その5Gはどのくらいの周波数帯を使うのだろうかと調べてみると、
大きく2つの周波数帯域が総務省からアサインされている。

*5Gバンド(Sub6)
 3.6GHz〜4.6GHz
*5Gバンド(ミリ波)
 27GHz〜29GHz
の2つだ。

因みに、現在の4Gは大体 800MHz〜3.5GHzあたりを使っている。
5Gは大容量のコンテンツの転送を可能にするために、広い帯域を使用しなければならないので、必然的にその基本周波数帯は今までより一桁から二桁高くしなければならない。
その結果が上記の5Gバンドの周波数帯になってしまう。
しかし、基本周波数が高くなると大容量のデータの転送は可能になるが、伝達距離は格段に短くなる。
ミリ波帯ともなると、光に近くなってくるため、端末や内臓アンテナの仕様から推測すると、その到達距離は100m前後ではなかろうか?
これだけではとても移動通信などは難しい。
したがって、電柱の間隔くらいに中継機を並べていかないと実現できない。
これを日本全国、少なくとも人口密度の高い主要都市のみにしても相当数の中継機が必要でそのインフラ費用は4Gどころでは無いだろう。

それでは現在どうなっているのだろうと、ドコモの5Gサービスエリア一覧を見てみると、なんとエリアではなくスポットとなっている。
サービススポット一覧だ。
北海道は札幌駅前、、福岡市内は、博多駅博多口前広場。
Pay Payドーム入り口付近、、、ドコモショップ〇〇店内、、、、
など人が集まるスペースや会社があるところ、、、、
なんだWiFiでいいじゃないか、、、となってしまうが、現状そうなのである。
確かにそこに行けば5Gサービスは享受できそうだが、車で移動しながらとか、郊外で、、なんてことを考えたら無理だろう。
また、ミリ波帯は通信衛星も使っているので、衛星との混信問題も出てくるかもしれない。
そう考えるとこれから携帯各社はSub6帯の電波を使ってのサービスに注力しそうなので、4Gとの差別化をどのようにするのかも楽しみでもある。

それでも、サービスエリアは狭くなるので、今まで以上に新たな設備投資をどこまでできるかという財力の差が各社のサービスの差となって顕著に出てくるだろう。

果たして日本の5Gはどのように推移するだろうか?





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ふうちゃん

こんばんは!
ブログランキングからきました。

5G、大変興味深く拝見しました。

また、のぞきにきます。
by ふうちゃん (2020-04-02 22:40) 

kan

ふうちゃん

訪問ありがとうございます。
この際、ブックマークしておくとスムーズに来られますよ。
またの来訪をお待ちいたします。
by kan (2020-04-03 09:49) 

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