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唐辛子 と キムチ [食]

IMG_2287.jpg自然の造形物だが、色といい、形といい、美しい。
先日出かけた時に立ち寄ったスーパーでこの唐辛子が並んでいたので衝動的に購入。
生なので、乾燥させて使おうかと思っている。
しばらく、軒先にでもぶら下げておこう。

この唐辛子だが、地方によって 「南蛮胡椒」あるいは「南蛮」と呼ぶ人がいる。
40年ほど前だが、初めて聞いた時珍しい呼び方だったのでいまだに覚えている。

調べてみると、
1552年 ポルトガル人宣教師バルタザール・ガゴが大友義鎮(よししげ、出家後に宗麟〔そうりん〕と称す)に種を献上 という文献が残っているので、多分ポルトガル、当時でいう南蛮から渡来したということなのだろう。


そこでふと疑問が、、。
韓国朝鮮には、キムチという国民食があるが、大量に唐辛子を使う。
その唐辛子はどこから来たのだろうか?

これも眠れなくなり、調べてみると、なんと日本から伝わっているようだ。
韓国では、
1614年の『芝峰類説』では「南蛮椒には大毒があり、倭国(日本)からはじめてきたので、俗に倭芥子(倭辛子)というが、近ごろこれを植えているのを見かける」と書かれている。
また、
1670年の料理書『飲食知味方』に出てくる数多くのキムチにも唐辛子を使用したものは一つも見られず、 韓国の食品に唐辛子を使用した記録が19世紀に少し出てくる程度である。
ということは、唐辛子(韓国では倭辛子)を使ったキムチは1900年代になって世に出て来た食物であるようだ。
ということは、現在の90歳〜100歳くらいの世代あたりから家庭の漬物として一般的に作り出された比較的新しい食べ物であり、その前の世代の韓国一般家庭には唐辛子を使ったキムチは存在しなかったことになる。

これも正しい歴史認識か?
最近たくさんの韓国の若者がオフィスの周りにも観光で歩き回っているが、キムチや唐辛子のルーツの話をしてみたい。

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