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J-Wave 20周年 [日常]

今週、J-Waveを聞いていると、特別企画がやたら多い。
暫く聞いていると今月10月1日で開局20周年になるとのこと。
もう20年かあ、、早いなあ。
20年前と言うと1988年10月1日か。
確かその年の8月頃から試験放送を流していた。
"Across The View"(Richard Burmer) を延々と流し、時々 ジェイウエイ〜〜というジングルを流していたので
新しい民放FM局の名はJ-Wayと思っていた
発音が悪いのか、こちらの耳が悪いのか、、、、?
開局後ジョンカビラさんが ジェイウェイブ と日本語で言うのを聞き、
局名はJ-Waveであるということがわかった。

それまでの東京には完全な民放FM局がなかった。
東京は、FM放送では日本でも最も遅れた地方だった。
FM東京はあったが、完全な民放ではなかったし、音楽放送FM局でもなかった。
戦後、FM波を使った東海大学の通信教育放送局として郵政省から認可されていたため、放送の主たる目的は通信教育だった。
したがって夕方から夜のゴールデンタイムはずっと高校通信教育講座だった。
そんな事情で1988年まで、東京ではFM放送などを聞く慣習を持つ方々が非常に少なかった。
(NHK FMはあるがクラシックなどが多かった)
ゴールデンタイムで放送できないため、深夜帯にCMなしでLP全曲連続放送など、かえってユニークな番組構成が多かったので、それはそれで面白かった、、。

これは近代日本史でも特筆すべきことの一つだろうと思うが、意外とそのことに触れる知識人が少ない。
東京で生活しているとそのユニーク性がわからなかったのだろう。

福岡では1969年FM福岡の試験放送からさらに音楽を中心とした本放送が始まり、モータリゼーションの普及とともにエアコンの効いた車でFMやカーステレオを聞きながら走るというライフスタイルが当然のように普及していた。
車でのデートに音楽は当たり前の世界であった。
また、私自身DJとして送り手側の楽しさも味わせていただいた局でもある。

ところが、そういう街から上京した私は、民放FMもなくエアコンが付いた車も珍しい東京にほおり出され、開発途上国?へ飛ばされたショックで数年苦しんだ。

J-Wave開局に合わせて、当時ほとんどがそうであったが、AMがデフォルトのカーラジオにFMの外付けチューナーを付けてやっと車で走りながらFM(音楽放送)が聞けるようになった。
福岡に遅れること約20年、東京では、やっとFM多局化の幕開けだった。
ひょっとするとこのあたりに音楽文化(アーティスト発生頻度等)発展の根源が隠されているのかもしれない、、、。

今週、J-Waveから、懐かしい "Across The View" 聞きながら、20年前の感動が走馬灯のように廻り出した。




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